映画:「敬愛なるベートーヴェン」
先週の話になりますが、地元のデパート主催の映画館での試写会に行ってきました。
エド・ハリスがベートーヴェンを演じて『第九』誕生をクライマックスにした映画「敬愛なるベートーヴェン」です。公式サイトはコチラ
学校の音楽室にあるベートーヴェンの肖像画のイメージでエド・ハリスが現れたときは、おおー!とうなりました。そういえば昔、「不滅の恋 ベートーヴェン」という映画も観ました。色々謎も多い彼は描き甲斐があるのでしょうか。個人的にはこういったはちゃめちゃな情熱家は好きです。
以下、ネタバレしてますのでご注意を!
~「第九」誕生の裏に、耳の聴こえないベートーヴェンを支えた女性がいた。~ という設定。作曲家を志すアンナが写譜師としてベートーヴェンを支えながら第九を完成させ、初演のステージでも彼の耳となってオーケストラピットの中から指揮をする、そこまでが一気に描かれて特に第九の第四楽章(合唱付き)はかなり長い時間流れています。日本では第九の季節になりましたが、実際に演奏を聴きに行かなくても、映画で充分第九が堪能できます。そのくらい迫力もある演奏と映像です。
女性監督が丁寧に撮っている感じの映画でしたね。恋愛映画ではありませんが、第九のシーンはとっても官能的でした。アンナは作曲家を目指している優秀な学生なのだけれど、この時代女性の音楽家なんて非常に厳しかっただろうし、金持ち貴族の恋人も居て、自分は修道院の親戚のところに預けられている敬虔なクリスチャンで、夢と現実との間で悩んでいる女性。晩年のベートーヴェンの苦悩を描きつつアンナの苦悩も入れ込んでしまったので、どっちも消化不良の感も否めないのです。私が思うに、監督は本当はもっとアンナのことを描きたかったんじゃないのかしら。でも、ベートーヴェンはもちろん主役だし、アンナは架空の人物だし・・・。悩むところです。
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コメント
ベートーベン第九の記事とブログの内容が少し似ていたので、トラックバックをさせていただきました。ブログを始めたばかりなのでですが、大丈夫でしょうか?それから、私も映画「敬愛なるベートーベン」をぜひ見に行きたいと思います。それでは、失礼いたします。
投稿: sea33889 | 2006/12/30 00:26
sea33889さん
ご挨拶がおそくなりました。ブログを読ませていただきました。いろいろと勉強になることが書かれていて大変興味深く読みました。また何かありましたらぜひ教えて下さい。これからもよろしくお願いします。
投稿: もんがら | 2007/01/14 12:05
こちらのブログに来ていただいたようでありがとうございました。ようやく、少しずつブログに慣れてきたのですが、コメントなどをどうしていいのか、まだまだ感じがつかめません。お返事ありがとうございました。
投稿: sea33889 | 2007/01/30 17:18